こんにちは。
長沼です。
今日は、DPS Phantomワックスというスノーボード/スキー用のワックスの塗り方と、滑走性能の口コミを紹介します。
DPS Phantomワックスってどんなワックス?
DPS Phantomワックスというのは、アルペンスキーとスノーボード向きのワックスなんですが、従来のワックスとは大きく性質の異なるワックスです。
最大の特徴が、1度処理してしまえば、ワックスを新たに塗る必要がなくなるという点です。
一般的なワックス(アイロンで塗るホットワックス)は、ワックスが滑走面の表面にしか定着しません。
だから、何日か滑るとワックスが取れてしまって滑走性能が下がります。
ファントムワックスはベースの奥まで浸透するので、どれだけ滑ってもワックスの性能が低下しません。
もう一つの特徴が滑走性能が非常に高いという点。
これは、先月に八甲田山へ遠征に行った時に、現地のガイドさんが使っていてその性能を間近でみたので、良くわかっています。
こう書くと、良いことだらけのファントムワックスのように聞こえますが、イマイチの点もあります。
1つ目が、高いこと。12000円します。
2つ目が処理は1回で済みますがその1回に時間がかかること。
作業する時間が何時間もかかるわけではありませんが、乾燥・定着に最低6時間はかかります。
僕は、ワックスを毎回塗るのが面倒なのでファントムワックスを使ってみました。
DPS Phantomワックスを塗ってみた
ファントムワックスは海外の製品なんですが、このような日本語のマニュアルが入っていました。
以下の4工程でファントムワックスの塗布は完了します。
- スノーボードの表面を綺麗にする
- A剤を塗って3時間以上乾燥させる
- B剤を塗って3時間以上乾燥させる
- ブラッシングして余計なワックスを取る
乾燥させる時に太陽光を当てる必要があります。
また、気温は高い方が良いみたいです。
夏に塗布して、シーズン開始から使うのがベターだと思います。
内容物はこれだけ。
A剤、B剤、スポンジ、ブラシ、手袋です。
まず、スノーボード表面をキレイにします。
サンディングするのがベストだそうですが、僕はリムーバーでキレイに拭きました。
次に、A剤をスノーボードに垂らします。
スポンジを使って、全体に伸ばします。
僕は、この状態で丸1日置いておきました。
1日たつと、表面のA剤はなくなり、ベトっとした手触りになりました。
B剤は次の日に全く同じ手順で塗布しました。
そして、余分なワックスをブラシで落として、塗布完了です。
DPS Phantomワックスの滑走性能のレビュー
ファントムワックスを塗った後のソールは、ベタベタした手触りであまり滑る感じがしません。
実際に滑ってみると…全く板が走りません。
ただ、滑るたびにだんだんと滑走性能が上がっていくのがわかります。
表面のベタベタがなくなって、ツルっとした感じになっていきます。
バックカントリー1日後の滑走性能は、イマイチだなあという感じでした。
それでも滑り始めよりはましでした。
次の日は、ゲレンデで丸1日滑りました。
1日滑った後は、ソールがツルツルになってすごく走るようになりました。
初めのうちは走らない、という話を聞いていたので焦りませんでしたが、何も知らずにこれを使ったらびっくりすると思います。
12000円もしたのに全然滑らないやん、って。
今は、かなり走るようになりましたよ。
来月、鳥海山にバックカントリーに行く予定なので、どんな感じなのか今から楽しみです。
DPS Phantomワックスを塗布するおすすめのタイミング
ファントムワックスを塗布するおすすめのタイミングは夏です。
気温が高くてワックスが浸透しやすいというのが1点目の理由。
もう一つは、春とは違ったよく滑る雪でシーズンがスタートするので、ワックスを塗りたてのあまり走らない状態のデメリットを受けにくい点。
ハイシーズンの雪なら、ワックスの影響は少なくてどんな板でもある程度は走ります。
そして、板にワックスが良く馴染んだタイミングで春の滑りにくい雪で滑走することができます。
他にも塗布したい板があるので、夏の間に作業しておきます。